松原八幡神社・東山/紋(千成瓢箪)
製】平成12年(2000) 【作】松本義弘
【材】全木製 【技法】漆塗・箔押

【平成26年3月7日入替寄託】
 意匠は千成瓢箪以前は菊であったが、皇室の御稜威を憚り改めた。
 豊臣秀吉の馬印に因み12の瓢箪を菊花弁に見立て、何とか菊紋を残し
たいと云う地区神役人の知恵が垣間見られる。又そこには、その昔彼等
を追放した憎き秀吉を崇め奉るかの様に見せ掛けて、その実それを隠れ
蓑に菊紋を偲ぶと云う反骨精神も併せ見る事が出来る。
 東山地区固有の祭文化を伝承する大変貴重な文化財である。
 写真は先代の紋【製:明治33年(1900)/作:藤原寳満(齋藤政太郎)】で
平成21年7月26日、屋保連へ寄託されたが平成25年の屋台新調を機に再
装飾された事に伴い、平成12年製の本物件を替わりに寄託戴いた。