乗子衣装  屋台の太鼓打ちが着用する衣装の事で、大塩・大塩天満宮、灘・松原八幡神社を始め東方では、赤地に龍や虎等の刺繍が施された、裾短の襦袢を高欄内で着用し、町名の頭文字などが縫い込まれた頭巾を被る。
 同じ東方でも、飾磨・浜の宮天満宮では、上記同様の煌びやかな襦袢もあるが、落ち着いた色の地に、町名や町を象徴する意匠などを縫い込んでいる地区が多く、又、以前は現在では仲々見る事が出来なくなった染め抜きの襦袢を着用していた。
 一方、網干・魚吹八幡神社、御津・富嶋神社を始め西方では、染色の裾長の衣装を着用し、裾を高欄外へ流し、頭巾は被らず、乗子は頭を水引幕内部に入れ、顔を見せる事は無い。

 本展示会では東方・西方両様のオーソドックスなものを展示していますので、全く趣の違った衣装比較をお楽しみ下さい。(但、本HPでは西方の衣装のみを掲載しています。)