湊神社・礒/御迎提燈
【製】明治年間[推定]
 的形・湊神社は奈良時代の創建と伝えられ、
その祭神は「素戔鳴尊」と「大歳大神」であるが、
平安時代の播磨國神名帳に「小社湊明神」とある。
室町期から明治初年迄「大歳大明神」と称し、
明治7年(1874)「郷社」に列すると共に、
名称も元の社號なる「湊神社」に復した。
 本物件は祭礼の際、神輿・屋台の御迎えに用いられた提燈で、
上下の木枠の直径が何と一尺二寸余もあり漆が施され、
墨書に「大歳大明神」であった事の名残が見られる。
江戸時代から明治時代にかけて殷賑を極めた礒地区の心意気が伝わって来る様ではないか!