擬宝珠  屋台の頂に光り輝く擬宝珠!
 それは神の御威光を頭の上に戴いていると云う意味の表れであり、屋台が単なる鳴り物ではなく、屋台そのものが神聖な領域である事を象徴している。
 宝珠は神の御威光を具現化させたもので、その形はシンプルで非常に美しい曲線を持っている。
 一枚の平らな板からその曲線を打ち出す職人の技はまさに神業と言えよう。

 本展示会では、平成17年開催「匠の技−播州祭り屋台錺金具展」出展作品の中から、主に対になった意匠のものを選抜展示すると共に、新たに掘り起こした対意匠のものに加え、現在擬宝珠の白眉と云われている波に千鳥の先代を初めて展覧に掛けます。

意匠:阿吽獅子
製 :平成12年(2000)
作 :(阿吽獅子彫刻)青田律郎
材 :(阿吽獅子)尾州檜
地区:手柄・生矢神社/栗山
 栗山屋台は中型だがバランス良い好屋台。
その屋台の頂に鎮座するのが唯一無二と思わ
れる獅子をあしらった本作品。しっかりと阿
吽の約束事を踏み、しかもこれ又極めて珍し
い彫刻での獅子に当町の意気込みを感じる。