作:三代目 常三郎
製:大正12年(1923)
寸:80.0×441.0
     [吽龍]                   [虎]                    [阿龍]                     [虎]
[龍虎]






所有:姫路市書写の里・美術工芸館
(平成6年 網干・魚吹八幡神社/宮田より寄贈)

龍は水中に住み雲雨を自在に操る力を持つとされる想像上の動物で、
恵みの雨をもたらし、その雷によって邪気を追い払うと伝えられている。
又、虎は陸上に住む動物の王と云われ、
悪魔さえも虎を恐れると云う意味から魔除けとして崇められている。

「龍虎」の図は、水中の王者「龍」と陸上の王者「虎」が一対となる事により、
力強さと躍動感を表すと共に、神獣として吉兆を願う心を表象している。

本作品の幕地には龍の背景に雲、虎の背景には竹が刺繍され、作品を引き立たせている。

本幕は平成4年迄使用されていたもので、
平成5年の屋台新調に伴い、旧屋台と共に姫路市書写の里・美術工芸館へ寄贈された。