擬宝珠  屋台の頂に光り輝く擬宝珠!
 それは神の御威光を頭の上に戴いていると云う意味の表れであり、屋台が単なる鳴り物ではなく、屋台そのものが神聖な領域である事を象徴している。
 宝珠は神の御威光を具現化させたもので、その形はシンプルで非常に美しい曲線を持っている。
 一枚の平らな板からその曲線を打ち出す職人の技はまさに神業と言えよう。

 本展示会では、平成17年開催「匠の技−播州祭り屋台錺金具展」出展作品の中から、主に対になった意匠のものを選抜展示すると共に、新たに掘り起こした対意匠のものに加え、現在擬宝珠の白眉と云われている波に千鳥の先代を初めて展覧に掛けます。

意匠:蓮華
製 :江戸末期
材 :銅
技法:手打ち/銀メッキ/花弁内面漆施工
地区:山崎・石作神社/須賀沢

「匠の技−播州祭り屋台錺金具展」記念写真集
『意を打ち技を鏨る』収録
 嘉永4年(1851)に奉納された絵馬「松原八
幡神社祭礼図」に花弁付の本擬宝珠が施され
た屋台(中村屋台と推定)が描かれており、現
存最古級の擬宝珠と思われる。