意匠:龍虎(総刺繍)
製 :昭和30年(1955)頃
作 :四代目絹常
小紫雅康
地区:灘・松原八幡神社/中村
「匠の技−播州祭り屋台刺しゅう展」記念写真集
『意を縫い技を織る』収録 |
龍虎の意匠は、水中の王者・龍と陸上の王
者・虎とが一対となる事により、強さと躍動
力を表すと共に、神獣として吉兆を願う心を
表している。
本作品は昭和53年(1978)迄使用されたもの
で、龍虎の牙や爪には象牙が用いられ、迫力
を一層引き立たせている。幕地全面が金糸で
刺繍され、龍の背景には雲、虎の背景には竹
をあしらい、現存する絹常作品では数少ない
総刺繍で製作された作品の一つである。 |