【3】平成13年第2回定例会
   平成13年6月18日

質問者:吉沢 昌彦 市議
答弁者:堀川 和洋 市長

(吉沢昌彦市議)(登壇)
 通告に基づきまして5問ほど質問させていただきます。
 (中略)
 最後になりましたけれども、屋台会館の建設についてお尋ねいたします。
 この屋台会館については、平成6年(1994年)の本会議、また平成11年、堀川市長のときの1999年9月の議会で質問いたしました。ウェルカム21の最後のイベントに近かった5月5日の「姫路子ども屋台と中播磨の郷土芸能」のイベントが、ご承知のように三の丸広場で行われました。どなたが数えたのかいつも不思議に思うのですが、12万人の人出があったと新聞に報道されております。私は、当初、屋台の祭りというものは海岸線だけかなと実は思っていたわけなのです。ところが、5月5日が30台、そして以前にも1回やったことがあるのですが、このときは姫路の各地から子供屋台34台が勢ぞろいして盛り上げたことも記憶しております。
 ですから、姫路の祭り文化は、ただ海岸線の祭りじゃなしに、全市的な祭りがあるのだなということを改めて感じたわけなのでございますが、今、私の町内に、「夢を形に、播磨の屋台文化、屋台会館の早期実現を、屋台文化保存連絡会」という形で、この会が約1,000枚ほどのポスターをつくって張っております。私の町内でもよく見かけます。あるいはまた商工会議所、JCの方でも、こういう運動も起こっておるようにも聞いておりますし、前回質問したときも、堀川市長が白浜の懇談会で、自治会の要望で土地の確保ができれば考えるということもおっしゃったようでございます。我々としましても、この祭り文化を後世に伝えていく必要があるのじゃないかなあと、そのような感じでおります。
 これで、先ほども申しましたように、3度目の質問でございます。2度あることは3度あるじゃなしに、3度目の正直でひとついい答弁を期待して、第1問を終わります。ありがとうございました。

(堀川和洋市長)(登壇)
 吉沢議員のご質問中、屋台会館の建設についてお答えいたします。
 姫路の祭りは、各地区の神社を中心として行われてまいりましたが、今日では、自治会の結束や地域コミュニティの醸成にも寄与しているところであります。5月5日に開催されました「ひめじウェルカム21」イベントの「姫路子ども屋台と中播磨の郷土芸能」でも、各地区から30台の子供屋台が集まり、大手前通りや三の丸広場で盛大に練り合わせを行い、約12万人の人出があるなど、盛況のもとに開催され、市民の祭りに対する思いが伝わってまいったところであります。
 屋台は、それ自体がさまざまな職人の技が結集した多くの装飾品を備えた全国に誇れる姫路の祭り文化の象徴であるとされております。現在、姫路青年会議所を中心に「屋台文化保存連絡会」が設立されており、書写の里美術工芸館において開催した彫刻や刺しゅう、飾り金具といった伝統的な技術を紹介する「匠の技展」にもご協力いただくなど、地域の伝統文化の継承や地域交流に寄与するためさまざまな活動がなされております。
 屋台文化の保存のあり方や、祭り自体が基本的には地域に根差した祭事であることなども勘案しますと、企画展示などソフト面での既存施設との連携も視野に入れながら、市民の自主的な取り組みを見守る中で、行政施策上の位置づけや施設のあり方についてさらに引き続き研究してまいりたいと考えております。

【屋保連見解】
 設立3年目にして初めて、姫路市議会に屋保連・姫路青年会議所の名前が登場する。我々の活動が市民の皆様の代表である市議会議員にも姫路市行政にも認識され始めた事を示しているが、行政サイドは以後事ある毎に太斜字のフレーズを決まり文句の様に述べ、まだまだ前途多難・道険しの感を持った当時であった。
 しかし、"市民の自主的な取り組みを見守る"と云う言葉に意を強くし、2年後の「提案書&署名簿」提出に繋げて行った事の意義は大きいと自負している。