【意見】
1.当会は平成15年10月7日に、109,442名もの署名を添えて「播州屋台会館(仮称) 早期建設 提案書」を石見市長(当時)に提出したが、その会館コンセプトに、(1)播州固有文化に常に触れる事を通して地域コミュニティの継承・創造・形成に資する施設 (2)播州固有文化を常に情報発信出来る施設 (3)播州固有文化の保存(研究)・継承の施設を掲げ、また播州最大の観光資源である「世界文化遺産・国宝姫路城」近接地域をその候補地として提案しており、「特別史跡姫路城跡保存計画(案)」にまさに合致すると考える。
2.昨年、お城まつりにて大名行列が復活されたが、本来祭礼と姫路藩(酒井家・本多家)との関りは深いものがあり、一揆を取り鎮める為に祭礼が奨励されたりしたが、祭礼が藩への届出によって齋行を許可された等の文書類も残っており、姫路城周辺に播州祭・屋台文化の情報発信施設が整備されるのは相応しいと考える。
3.特に、本計画(案)180ページ第2節「4
周遊性の確保」に、(3)文化及び学習施設等の機能充実 とある。この文面から察するに既存施設の強化を考えておられる様であるが、先日(令和4年1月8・9日)、姫路商工会議所青年部殿がイーグレひめじに於いて開催した「令和
祭 職人展」は、こう言った催事には珍しく有料(@500円)であったにも拘らず、2日間で1,874名もの来場者を集めた。抜群の集客力を持つ播州祭・屋台文化の情報発信施設は、周遊性確保の観点から絶対に外せないと思われる。
4.加えて、(6)自治会、市民活動団体などとの協働の促進
及び「5 歴史文化の学習・啓発施設等の整備」(2)姫路城を中心に据えた学習施設の整備 の観点からも不可欠な施設である。
5.また、「6 公共公益施設等の整備」(1)姫路城防災機能の維持、向上 の中で、姫路東消防署の老朽化に伴い移転も検討されるとの事であるが、既存建屋の活用により大幅抑制が期待される建設・改修費と、上述の通り抜群の集客力を誇る施設実現による周遊性の確保という費用対効果の観点から、「播州屋台会館(仮称)」を有力な選択肢として持つべきである。
6.尚、当会の呼び掛けにより令和3年12月13日、姫路市議会議員11名が加盟し「播州祭り屋台伝統文化保存議員連盟」が発足した。令和4年度中には、周遊性や播州祭・屋台文化に関わる職人の顕彰制度、講座・授業の開設等に言及した、提案書の【補遺】を清元市長に、議連・当会連名で提出する予定である事を申し添える。
※ 同封参考資料(1)「播州屋台会館(仮称) 早期建設 提案書」【写】
(2)「播州祭り屋台伝統文化保存議員連盟」名簿
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