布 引 四 段 目 小 桜 責
平清盛により、鳥羽離宮に幽閉されている後白河法皇を救い出すべく、琵琶法師として松波検校が、腰元として娘小桜が御殿に入り込む。一方、御殿警護の仕丁・怒り上戸の平次は、小桜を捕らえ、父の名を吐けと責め乍ら、検校に対しては琵琶一曲を所望する。検校は、娘の折檻を目の当たりにして音色乱れ、悟った平次が検校逃がさじと斬りつけると云う浄瑠璃・歌舞伎の名場面。