現 代 の 名 工 伝 承 実 演 屋台文化・装飾の最たる物として彫刻・縫い・錺金具がある。所謂、播州祭り屋台三大装飾品である。
名工の流れを承け継ぐ現代の職人の作品を実演も含め展示する事により、素晴らしい播州祭・屋台文化が現在にも
伝承されている事を姫路を始め地元・播州の方々に再認識戴く。

現在活躍中の方々に実演して戴きます。普段目にする事が出来ない製作過程をじっくりとご覧戴いた。











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(日)
昭和53年2月26日、姫路市大津区生まれ、30歳。現在同区在住。
平成12年、父である川村雅美師に入門。父・雅美師は27歳の時にサラリーマンを辞め、その父(定弘師の祖父)の錺
金具の仕事を手伝い始め、その後、小嶋秀夫氏(絹常の仕事に数多く携わる)に弟子入りし修行の後独立、現在に到
る。
定弘師は入門以降、雅美師の下で姫路市内、及び姫路近郊、或いは明石・三木・神戸・淡路・東大阪各市の祭礼関
係の縫い物を手掛け、平成17年以降は下絵制作にも部分的に携わり、動物ものの顔も手掛ける様になる。そして今
年は、荒川神社/岡田地区の乗子襦袢の製作を担当し、父・雅美師の「この地方独特の伝承や習慣を後世に伝えて
行きたい。」との熱い思いに応えている。










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(祝)
昭和10年10月6日生まれ、72歳。揖保郡太子町在住。
錺金具製作に携わって66年、まさに現代の名工である。
龍・獅子・虎・人物等様々な図柄を最大10cm以上も打ち出す播州特有の「ウットリ彫り」と云われる技法を駆使
し、地元の屋台等は勿論、世界文化遺産・国宝姫路城小天守窓枠を始め、神社・仏閣等の修復も数多く手掛ける。
平成11年開催「播州祭り屋台−匠の技展」に於いても実演を行いその巧みな鏨捌きは多くの来場者を魅了した。
平成9年、労働大臣表彰「卓越した技術者」(現代の名工)に選ばれる。











(祝)
昭和48年1月26日、姫路市飾磨区生まれ、35歳。現在姫路市白浜町在住。
平成8年、富山県井波の柳沢英一師に入門。大木光師は兄弟子にあたる。平成13年独立。平成17年開催「匠の技−
播州祭り屋台錺金具展」に展示した、山崎・石作神社/須賀沢屋台(井筒から上部を展示)の狭間(初代松本義廣作)
を修復した。
平成18年より飾磨・恵美酒宮天満神社/北細江地区屋台の彫刻を手掛け、昨年披露され本展示会に出品されている
露盤はその大きさと共に、珍しい図柄が注目を浴びている。(図柄:天の浮橋・文覚上人の荒行・後藤又兵衛の撥
槍・野見宿禰の相撲)今回はその北細江屋台の狭間を実演で彫り進める。









(祝)
昭和49年9月30日、姫路市網干区生まれ、33歳。現在同区在住。
平成5年、畠山勲師に入門と同時に、富山県井波彫刻高等職業訓練学校に入学し、彫刻の基礎から叩き込まれる。
平成10年同校卒業後、平成12年に独立、現在に到る。
その間、播州祭り屋台彫刻として網干・魚吹八幡神社/天満、大塩天満宮/北脇、的形・湊神社/地の正角を製作
する一方、現在龍野市・浄泉寺の彫刻も手掛けている。
本展示会には師の代表作とも言える、大塩天満宮/中之丁屋台露盤が出品されている。
平成10年、「富山県 勤労者美術展 労働大臣賞」受賞









(祝)
昭和47年11月27日、姫路市飾磨区生まれ、35歳。現在富山県南砺市在住。
昭和63年、姫路市内の中学校を卒業後、当時15歳で富山県の伝統芸能、井波彫刻の伝承者・柳沢英一師に師事。平
成6年、21歳で「大木彫刻店」を開業・独立。現在同県を拠点に活動している。
30歳になった平成15年、生まれ育った英賀神社/英賀東地区より祭り屋台新調に伴う彫刻の依頼を受け、これが師
にとって播州で初めての作品となり本展示会に出展。井筒から上部全てが展示されているのでその作風を充分にご
堪能戴きたい。
又、当屋保連の活動で発見された網干・魚吹八幡神社/長松屋台総才端鏡彫刻の下絵(本展示会出品)が発見された
事から、昨年地元のたっての要望も有り復刻した。