[浦島(一枚鱗)]
所有:生野・山神宮/小野(生野銀山蔵=生野町指定文化財)

乙姫は竜宮城に住む海神の娘で妹姫を指し、
海神とは龍神を指す。
又乙姫には、年若く美しい女性との意味が込められている。

本作品は、「大亀山」の飾幕で、
龍に乗った乙姫と、亀に乗った浦島、背景には竜宮城が描かれている。

御見石即ち山車の上には、銀石を背中に乗せた亀が飾られる。
大亀が背中に銀石を乗せて這い出だした所を掘り進むと、良質の鉱石が見つかったと云う伝承から、
亀を題材にした装飾が山車に施され、「浦島」の物語が飾幕に用いられたと思われる。
又、本幕は一枚鱗で製作され、
絹常の創業当初からの高い技術水準を窺い知る事が出来る。
[乙姫(龍)]      [菊水紋]    [浦島太郎(亀)]
作:初代 常蔵
製:江戸後期〜明治初期(推定)
寸:84.5×554.0