作:四代目 雅康
製:昭和23年(1948)
寸:89.0×452.5
[佐伯景弘]              [宮島辧財天]                [龍]              [平清盛]
[平清盛と安芸の宮島(総刺繍)]





所有:西脇・春日神社/西田町

宮島辧財天が御神体を現して龍神に跨り、傲る平家一門の棟梁・平清盛が威勢を挫くと云う物語で、
この構図は、屋台の錺金具にも多く用いられている。

本作品は、宮島の背景に色糸と金糸・銀糸とを組み合わせ、
霞がかった背景に仕上げられているのが特徴である。
通常、全面刺繍の背景は金糸が主に使用されるが、
本幕では主に色糸を用い、特に宮島の海面には淡い水色の糸に所々銀糸を縒り合わせ、
陽光に当て、見る角度を変えると波間の水飛沫の様に見えると云う表現方法は絶妙で、
総刺繍の中でも背景の表現技法に工夫を凝らした作品といえる。
又、幕上部の帯に干支が刺繍されているのも特徴である。