2.コンセプト

 地元・播州姫路にとって祭りとは、ハード面からは、世界文化遺産・国宝姫路城と並んで全国へ、否世界へ誇れる文化財である。また一方ソフト面では、それを目指して祭りが行われている訳ではないが、結果として現代社会に於いて最も欠けている、子供・若者から老人・女性に到る迄、地域の全ての人々によって作り上げられる、コミュニティ継承・創造・形成の場としての要素をも備えている。

 従って、これらの要素を満足し得るコンセプトは大要以下の通りである。

  (1)播州固有文化に常に触れる事を通して地域コミュニティの継承・創造・形成に資する施設。

    @祭・屋台文化保有地区住民に心のよりどころである祭りに何時でも触れて戴ける施設。
    A一般市民に播州の祭りを郷土の誇りとして感じて戴ける施設。
    B青少年健全育成に寄与出来る施設。

  (2)播州固有文化を常に情報発信出来る施設。

    @観光客に二度三度と訪れてみたい、又実際に播州の祭りを見てみたいと思って戴ける施設。
    A共通文化保有地域との交流拠点と成り得る施設。
    B全国・全世界と祭礼に関する情報を交換出来得る施設。

  (3)播州固有文化の保存(研究)・継承の施設。

    @文化財的・屋台学的・民俗学的観点からの祭・屋台文化保存(研究)・継承施設。
    A播州固有文化継承に資する青少年育成施設。