平成20年07月16日(水)
屋保連結成10周年記念事業

『市長と語るまちづくり 姫路の「誇り」祭り文化』
屋保連では結成10周年を記念し7月16日(水)、(社)姫路青年会議所7月例会に於いて、石見利勝姫路市長を迎え、屋保連会員地区関係者112名を含む約250名が集まり『市長と語るまちづくり 姫路の「誇り」祭り文化』を開催した。
 先ず石見市長より祝辞を戴き、井貫英屋保連代表幹事が御礼の挨拶をし、続いて平成8年の姫路JC時代から12年間の歩みの放映、先日の伝承展に於けるアンケート結果考察が報告され、最後に石見市長・井貫代表幹事・坂上JC理事長をパネラーにディスカッションが行われ1時間20分に亘る事業を閉幕した。
【石見利勝姫路市長祝辞要旨】
 結成10周年おめでとうございます。皆様の活動を応援して来たが今後も継続して欲しい。
 先日の伝承展では三大装飾品の素晴らしさに本当に感動した。技術の結晶であり姫路の誇りである。秋の祭りには播磨の文化・芸術が残されている。市民が敬意を払い感謝している。
 今日の文化の保存・継承のシンポジウムでは良い反応をしたいが、金がついて来るかどうか…、これからの市政運営の糧としたい。
【井貫英屋保連代表幹事挨拶】
 先ずは10周年の節目に石見市長にお越し戴き、直接お話し出来るのは大変有り難い事だと感謝申し上げる。
 会員地区の皆様方には、これまでの会運営に対するご協力に厚く御礼申し上げると共に、先日の伝承展へ地区の宝を数多く出品下さった事に併せて感謝申し上げる。
 今後共、ご協力・ご支援をお願いすると共に、本日の事業で一歩でも播州屋台会館建設実現に向け前進するする事を期待している。
【平成8年以降12年間の活動映像紹介】
省略
「匠の技−播州祭り屋台伝承展」アンケート結果と考察CLICK
パワーポイントにて説明する、
濱田JC担当副委員長。
考察資料が、坂上姫路JC理事長から、
石見姫路市長に手渡された。
【パネルディスカッション】
コーディネーター パ     ネ     ラ     ー     陣
半澤敬一 姫路JC担当委員長 石見利勝 姫路市長 井貫 英 屋保連代表幹事 坂上功治 姫路JC理事長
半澤Q:先ず市長にお聞きします。伝承展の感想は如何でしたか?

石見A:彫刻・刺繍・錺金具の三大装飾品は凄い!一分の隙も無い芸術文化が続いている。作る人とそれを応援する人と見て喜ぶ人が居てこその屋台と
    云う芸術品だと感じ入った次第です。

半澤Q:代表幹事にお聞きします。この10年間、建設へ向けて御苦労なさった事は?

井貫A:苦労話ではないが、平成18年に行った展示品の聴取調査でも、会員地区より充分な展示品の協力を戴いて体制は整いつつあるのに、保存する場
    所が無いと云うジレンマに陥っています。行政からも展示展開に堪え得るとの答えも貰っているのに、何故か決断戴けない。
    先日も連合自治会の場で激励されました。姫路が観光都市を目指すにはお城と屋台会館や!と。個人的にも会館のテープカットをして死なせて
    欲しい(笑)

半澤Q:まだ実現を見ない訳ですが、理事長何かご意見が有りますか?

坂上A:先程のアンケート結果からは、市民の意識は充分に高まっていると読み取れるので、あとは場所の問題かと思う。私は姫路警察署の跡地利用を
    提案したいですね。

半澤Q:成程。展示品アンケートからも充分堪え得る、市民の意識も盛り上がって来たとなれば、確かにあとは場所の問題ですね。今、警察署跡地利用
    の話が出ましたが、市長如何ですか?

石見A:祭りは老・壮・青・小・女が一体となって作り上げる。従って繋がりのある町になり活気づく。例えば福岡は活気があるけれども名古屋は?と
    云う様に。
    屋台会館は無いより有った方が良いのに決まっています。但し優先度の問題があって、音楽ホール・国際会議場・駅前大学も欲しいし、武道館
    ・野球場・動物園・水族館もテコ入れしなくてはならない。その中の一つに入っている事は確かです。
    もう一つ、動いていてこそ、担いでこその屋台であり、ただ飾っているだけではな仲々難しい。例えば、5月のイベントを復活させ、そのまま
    警察跡地の会館まで練り歩き展示し、又秋の祭りに地元へ持って帰るとかと云う事も考えられます。一方費用対効果面から言うと、必ずしも赤
    字だからダメと云う訳でもありません。郷土の誇り・文化であるとか教育と云う目に見えない効果も考えらます。
    とにかく、種々の箱ものが考えられる中で、屋台会館が最高のもんや!と言える何かの提案をお願いしたいですね。

半澤Q:市長が言われた、屋台会館の優先度は高いと云う要素について、理事長如何ですか?

坂上A:コミュニティの形成・文化継承・観光の3要素が全て揃っている点ではないでしょうか。

半澤Q:市長にお聞きします。先程出ました春のザ祭り屋台のイベントが一旦終了しましたが、今後、祭り屋台文化をどう情報発信して行こうとお考え
    ですか?

石見A:秋の祭りには国際交流の観点から、姉妹都市より沢山の方が見に来られて、非常に感嘆されて帰って行かれます。只、播州一円のどこの祭りも
    実際に見れば血湧き肉躍る祭りですが、殆ど知られていないんですね。
    只、過去5回のザ祭り屋台イベントでかなり知られて来た。地域の皆様に頑張って戴くしかないのですが、動きが無くて飾っていてもいいもの
    だと云うストーリーを考えて欲しいですね。

半澤Q:屋台会館が有れば祭りシーズンで無くても見て戴けると思いますが?

石見A:いつでも見られる、触れられると云うのは凄い事だと思います。要らないとは言っていないんです。只、今日はこう云う屋保連の場ですが、他
    のところへ行くと野球場・サッカー場他の意見が有る。ここにだって、そういう人は居ますよ!

半澤Q:会場の皆さんどうですか?屋台会館より野球場・サッカー場などの方が欲しいですか?

会場A:(一声も無し)

石見A:そんなものこの場で意見は出ませんよ!(笑)
    私自身も屋台会館は作りたい。何か魅力的なものを付加して欲しい。

半澤Q:何かそういうアイデアとか動きが屋保連で作れますか?

井貫A:私の所属する連合自治会でも全ての地区に屋台がある訳ではありませんが、そういう地区からは教育の場・コミュニティ形成の場としての要望
    も多い訳で、会員地区の熱意は充分過ぎる程あります。市長何とか…。

石見A:先程も言った様に、祭りは老・壮・青・小・女全ての世代で成り立っており、生涯現役の見本みたいなものだと思っています。だから屋台会館
    は賛成ですが維持管理もせないかん。やっていく為の盛り上げを屋保連の皆様にお願いします。世論の盛り上げを!

半澤Q:盛り上がりはもう充分にあると思いますが…。作って戴けますね!?

石見A:メニューの一つには入れているつもり。

半澤Q:じゃあ、どうしたらいいのでしょうか?

石見A:私も同好会の一員だと思っている。何ら反対は無いです。
    作っても良いとイメージを持たせるものを持って来い!

半澤 :本日は有難うございました。

【解説】
 
 JCメンバーに加え、会員地区の市民の皆さんが 250名も集まったところへ、市長に来て戴けた事は画期的であり、市長もさぞかし勇気が必要であった事と思われます。しかし、いやーっガードは固かった!コーディネターの半澤委員長がしつこい位に食い下がってくれたのですが、明確な答えは得られませんでした。まあこれは当たり前というか想定の範囲内ですが…。
 只、例会の最後の監事講評で、姫路市議でもあり姫路JCメンバーでもある酒上太造氏が、ここ数年市長の屋台会館問題に関する口調は明らかに変わって来た。確実に前進しているのは間違い無いと語ってくれました。これは我々事務局も全く同感で、元より簡単に事が運ぶとは思っていませんので、市長の言う、展示だけではない動の部分のアイデアを広く募り、市長にぶつけて行きたいと考えています。今後共、御指導・御鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。